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Killerpass ハヤシック(Ba.Vo) インタビュー
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Killerpassのアルバムが遂にリリース!という事で、末日にBa.Voであるハヤシックにインタビューをしてきました。
ハヤシック自身、初の単独インタビューという事もあってか、若干固めなテンションのインタビューになってますが(最後のディスクレビューではいつもの支離滅裂なテンションが炸裂しています)、彼のパーソナリティーが垣間見える内容じゃないかなと思います。
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そして彼らの真骨頂はやはりライブにあります。
各地でレコ発ライブも続々と決まっているようなので、Discharming manの蛯名さんに「演奏の疾走感はあるのに歌ってるハヤシ君の顔に疾走感が無いから、隣の車線の車と同じくらいのスピードで並走してる時のような感覚になる」という分かるような分からないような感想を言わしめたライブを是非体感してみてください!


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-病院はいいよ(笑)地元の話を。

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ハヤシック:いじめられっ子と人気者の微妙なラインくらいじゃないすか。いじめられるっていうか、いじられる…。

-今と一緒だねそれ結局(笑)

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-じゃあ音楽を意識し始めたのはどういうタイミングで?

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「渚」とかのシングルが出た時に聴いていいなと思った時が多分最初ですね。

-初めて買ったCDは?

ハヤシック:KinKi Kidsですね。最初の編集盤みたいなやつですね。シングルの「硝子の少年」が出る前ですね。で、硝子の少年も勿論買いました。

-好きだったんだ?KinKi Kids。

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-小学校はそういう感じ?J-POPを聴いて。

ハヤシック:そうですね、初めて買ったのが小5か小6とかそんなだったので、ただ流行ってたからというか。クラスの女の子の中で流行ってたとかそういう感じだったと思いますけどね。

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中学校の職場体験みたいなので、馬の厩舎みたいとこに行ったんですけど、思い切り蹴られそうになって挫折しましたね。厳しい世界なんだなって。

-そうなんだ(笑)じゃああんまりスポーツとかにはハマらなかった?

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-じゃあ何か夢があったとかそういうのもなく。あ、ジョッキーは一応夢だったのか。

ハヤシック:それもほとんど何にもしてないですからね。

-じゃあ中学校に入って音楽にかなり興味が行く感じ?

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-AIR JAMは何で知ったの?

ハヤシック:二個上のお兄ちゃんがサムライマガジンとかオーリーとかそういう雑誌を買ってたりして、その時に丁度AIR JAM2000の特集とか組まれてたりして、そういうコア系みたいなのを聴いてて。

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ハヤシック:で、AIR JAMのビデオが出た時に観せてくれて完全にそこからですね。

-どの辺のバンドを聴いてたんすか?

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-じゃあAIR JAMのバンドがきっかけで結構掘り下げていった感じ?

ハヤシック:完全にそうですね。で、同時にヒップホップも流行り始めた時で、Zeebraとかがオリコンとかに入るような…。
僕の上の世代の人達は、多分同系列でヒップホップもちょっと悪い音楽みたいな感じで聴いてたんだと思うんですよね、コア系かヒップホップかみたいな。
お兄ちゃんが丁度そういう感じだったんで。

-AIR JAMもシャカゾンビとか出てたもんね。

ハヤシック:そうそうそう。シャカゾンビとかはまさに。

-じゃあヒップホップも聴いてたんだ。

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-その辺のヒップホップの影響って今の自分に感じたりする?

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-ははは(笑)無いんだ!

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-どういう事?

ハヤシック:高校に入ってからヒップホップを急に聴かなくなった時期が後で来るんですけど、何でかっていうと、ちょっと語弊があるかもしれないですけど言ってる事が「俺が一番」とか「金稼ぐ」とか「女!」みたいな、何かそういうのがよく分かんなくなってきたっていうか。

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ハヤシック:まあ…そうですね。何かそういうのがメッセージ的に「うわぁ…」ってなっちゃった時があって急に聴かなくなっちゃいましたね。
歌詞とかも内面に言ってる人達の方が…もちろんヒップホップにもいっぱいあるんでしょうけど、その時は知らなかったっていうだけの話なんですけど。
あと段々ラップの面白さっていうのが難しいなっていう。バンドのサウンドを色々聴いてる方が分かりやすいっていうか。

-じゃあちょっとヒップホップが単調に聴こえたって事?

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刺激がある音楽だなって感じてたんですけど、高校入ってからもっと自分の性格が暗くなるんで、それにつれて単純に自分の好きなサウンドを探すっていう風になっていきましたね。

-じゃあ高校は具体的にどんな感じだったの?バンドはまだやってない?

ハヤシック:えーと…やってないですね。

-でもラップやってクラスの人とかにテープ配ってたのって高校じゃないの(笑)?

ハヤシック:高校っすね。それが高1の高校デビューじゃないですけど、自分的に勢いがあった時期で。中学から同じ高校に入った友達全員でやった感じですね。

-名前は何だったの?

ハヤシック:Def extra posse。

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ハヤシック:かっこいいすか(笑)?ただかっこいい単語を並べてみただけっていう。

-意味はないの?

ハヤシック:あんま覚えてないですけどあるんじゃないすか?調べたら(笑)

-あ、じゃあハヤシ君が中心じゃなかったんだ。

ハヤシック:いや、僕が名前をつけたんですけど。

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-じゃあそれで勢いつけていこうって感じだったんだ。

ハヤシック:そうすね、女の子にもモテてみたいな。

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ハヤシック:普通にただのカラオケっすね。インストにただ自分達のラップを乗せただけですけど。今考えるとめちゃくちゃですよね(笑)

-それをクラスの女の子とかにテープに録って配ってたんだ。

ハヤシック:いやMDすね。何個くらい売ったんだろう…。

-売ったんだ(爆笑)!

ハヤシック:売りましたね(笑)5,6人で録って1人あたり多分5本くらい売ってるから30本くらいは…流通してるはずなんですけど(笑)
でも僕も持ってないですね、それは。ジャケとかもないし、ただMDに入れただけっていう。
まあ夢があったんでしょうね、高校生っていう。

-でもそこから急速にヒップホップには冷めちゃうんだ?そのクルーはもう自然消滅?

ハヤシック:まあ自然消滅ですね。もともとヒップホップ好きだった奴が1人しかいなくて。

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ハヤシック:ほんとにただ友達ん家に集まってた時にやろうぜみたいな感じになって。
その時にもヒップホップよりパンクとか好きな奴の方が多かったですし。
でも普通に観に行ってましたけどね、クアトロでDELIとか観ましたよ。

-へえー。

ハヤシック:あと何だっけな…。OZROSAURUSとかも観た気がするな。

-そこからパンクにハマっていくんだ?

ハヤシック:その時はどっちかというとヒップホップの方が強かったんですけど逆転していく感じですね。

-それはさっき言ってたような理由で?

ハヤシック:丁度周りにパンクが好きな奴が多かったっていうのもあったと思うんですけど、(転機となったのは)GOING STEADYですね。

-おお、それはどのくらいの時期?

ハヤシック:高1の確か5,6月くらいに「童貞ソーヤング」が出てるんですよね。高校でも空前のブームだったというか。本当にみんな聴いてた感じで。

-高校生の時はGOING STEADYとMONGOL800は全員知ってるみたいな感じだったよね。

ハヤシック:そうですね、中学の時には何故か全然知らなくて、高校に入ってから知るんですけど、日本語でやってる人をまず知らなくて。
GOING STEADYは衝撃的でしたね。

-逆にああいう日本語の感じが自分に合わなかったって人もいるじゃん。メロコア好きだった人とかさ。林君はそれが良かったんだ?

ハヤシック:いや、正確に言うと僕HUSKING BEEが好きだったからダイヤモンドホールにSET YOU FREEのツアーでHUSKING BEEとかGOING STEADYとかMOGA THE ¥5とかLINK,DUDOOS,NOT REBOUNDってライブを観に行って。
この時に初めてGOING STEADYのライブを観に行くんですよね。チケット取る時に「あ、GOING STEADYじゃん」みたいな。それまでそんなに人気あるのも知らなくて。
で、蓋を開けてみたら何でかは全然知らないんですけどHUSKING BEEがキャンセルになってて、その時に初めてGOING STEADYのライブを観て「これはすごいな」ってなりましたね。お客さんのノリもめちゃくちゃ凄かったし。

-中期から後期っていうかライブのステージングもグッチャグチャになっていく時だよね。

ハヤシック:暴動みたいでしたね。あれは結構忘れられないですね。

-あの時のお客さんのイキっぷりというか何か凄かったよね。

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-そこからどんどん掘り下げてっていくんだね。

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-お!

ハヤシック:今嫌いとかそういうのじゃなくて…。でもすげー嫌いでしたね。

-でもGOING STEADYもそういうのにカテゴライズされてたんじゃないの?

ハヤシック:でもGOING STEADYは自分が知った次の年くらいで解散しちゃうんですよね。その後の銀杏BOYZのアルバムが出たのが高校卒業する前くらいだったからあんまり触れなかったというか。
それで自分がパンクを掘り下げていくうちに(青春パンクみたいなのは)どうでも良くなったってのはありますね。
青春パンク嫌いだったなあ…。今思えばそういう事で周りと差をつけたかっただけだと思うんですけどね。

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ハヤシック:あはは(笑)今は回り回ってどうでもいいんですけど、自分しか知らないみたいなものを美徳としているみたいな感じでしたね。
…ちゃんと録れてますかね?もうちょい声張った方が…。

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じゃあだんだんその辺から周りとも音楽の趣味が合わなくなってったりとか?

ハヤシック:合わなくなりましたねえ。1人でライブも行ってたし。どっちかっていうとそういう感じが良かったんじゃないすか?「お前らには分からんわ」みたいな。

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ハヤシック:ハードコアは割と遅いですね。

-snuffy smileとかの方が早かった?

ハヤシック:うーん、結構同時期ですね。そういうのは全部高2の終わりから高3くらいですね。ハードコアの方がちょっと早いかな。
丁度PIZZA OF DEATHのBBQ CHICKENSとかRAZORS EDGEとかがちょっとメロコアを掘ったら届くくらいの位置にいたから。FUCK YOU HEROSが一番最初ですね、多分。携帯のインディーズ何とかみたいな掲示板で話題になってて。「こんな激しいバンドがいるぞ」みたいな。デモテープが出てた時で、その時ちょうどHUCK FINNでライブを観てるんですよね。それが初めてのHUCK FINNで。
サウンドどうこうよりも客の暴れ方がめちゃ激しくて、メロコアしか観た事無かったから「うわ、すげーな」って。
で、その時は結局デモテープを買えなくて後から出たアルバムを聴いて、初めてハードコアを受け入れたみたいな。
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-ああ、めっちゃ分かる。メタリックで重い音楽みたいなイメージってあったね。

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-スラッシュとかアメリカンハードコアに出会った時の衝撃はあったよね。こんなに速くてしかも結構キャッチーでノレるみたいな。

ハヤシック:そうですね、本当にそういう感じで、「うわ、こういうのもあるんだ」って思って…。

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ハヤシック:そうですね。アメハーとかベタなやつを結構買ってみたんですけど分かんないやつの方が多かったですね。

-例えば?

ハヤシック:HUSKER DUとか。NEW DAY RISINGとか高校の時に買って、とりあえず「わかるわー」みたいな感じで聴くんですけど、あんまよく分からんみたいな(笑)
BLACK FLAG,CIRCLE JERKSとかも。CIRCLE JERKSはまだ聴けたかな…。
みんな誰しも経験すると思うんですけど、SEX PISTOLSを聴いて全く激しいと思わないみたいな(笑)
その現象と同じ様な感じでしたね、海外のバンドは。現行の海外のバンドまでは知らなかったので。

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ハヤシック:豊橋のバンド…。ジャパコアとかですか?

-とかもだけど、DR.SNUFKINとか。

ハヤシック:DR.SNUFKINはHUSKING BEEが豊橋に来た時に対バンで出てたので、その時にDEMO CDを買ってますね。それは思い出の1枚というか。ちょうど高3の時にラハイナ(※豊橋のライブハウス)で、服屋かなんかのイベントがあって、地元のバンドが出るイベントで、LOOSELYとWALL OF HATE,GOLDEN GOOSE,CALUSARIも出てたかな?あとOUTSIDERみたいなメンツのライブを観たり。

-むちゃくちゃなメンツだな(笑)これインタビュー読んでる人で全バンド分かる人って地元の人くらいしかいないんじゃない?

ハヤシック:どうなんですかね…。DR.SNUFKINのレコ発にRESISTANCEが出てたりとかもあって、ジャンル関係無く観てましたね。
何かやっぱり豊橋って田舎なんですよね。音楽をそんなに知らない人も人の繋がりとかでライブに来るみたいな。そういうのが面白いなとも思うんですけど。

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ハヤシック:いなかったんじゃないすか。無理矢理共有しようとした時期もありましたけど。

-音楽を知れば知るほど性格が暗くなってくっていうのはあるかもしれないよね…。みんなを笑わせることを忘れてしまったんだ(笑)?

ハヤシック:忘れていきましたねー。エモ好きでしたしね。

-エモ?ああ、でもハヤシ君がバンドやる前にライブを企画してた時、malegoatとか呼んでたもんね。

ハヤシック:あれはただ乗っかっただけですけどね。友達が企画をやろうっていう時に「暇なんで手伝いますわ」みたいな。
その話の流れで一昨日くらいにちょうど井川さん(※impulse records,too nice,forget me not etc…)と3年ぶりくらいに電話してたんですけど、アルバムのレコ発をやらせてもらえないですか?みたいな感じで…。

-あの時forget me not出てたっけ?

ハヤシック:えっとFragmentsですね。Minority blues bandをやってたスポさんの。
あの時はさっきの話の高校時代からこじらせたまんまだったから、コミュニケーション能力も無くて色々迷惑もかけたと思うんですけど、何だかんだ繋がってる人もいるからそういうのはすごい嬉しいですね。井川さんともこうやって繋がってて、西村さん(SLYDINGMAN,ex.4hou8pou)もこの前ライブ誘ったんですけど覚えててくれたりとか。

-俺がハヤシ君と知り合ったのもハヤシ君が高校卒業して専門学校行ってた時くらいだよね。

ハヤシック:そうですね、その時にちょうど名古屋のバンドをたくさん観るようになりましたね。

-ああそっか、そこから名古屋に住んで。最初はあれだよね、企画とかやって。

ハヤシック:名古屋出てきてからなんですけど、専門学校の同級生の岡田(※現DAYTRIVE PA)がバンドをやってて、ライブを観に行ったのか…。Hold One’s Waterっていうバンドなんですけど。それまで同い年でバンドをやってちゃんと活動をしてる人を知らなくて、それでライブを観て「自分もやりたいな」って思ってた時に企画をやってた感じですね。
その時はバンドはやってたのかな…。コピーバンドみたいな感じで。
地元の友達とはたまにコピーみたいな感じでやってたんですけどちゃんとした活動みたいなのはしてなくて。
「羨ましいなー、楽しそうだな」っていう。何かみんなバンド同士で話してたりとか。

-それまでは孤独に音楽を聴いてたんだもんね。じゃあライブハウスとかに行ってもあんまり誰とも喋らない感じだったんだ?何か友達ができたりとかしなかったの?

ハヤシック:全く無かったですね。

-基本は1人で行って1人で帰るみたいな?

ハヤシック:本当に今思えばそういうのは全く無かったですね。ライブに行ったら誰々がいて、喋ったり仲良くするとかそういうのも単純に知らなかったですね。

-そこからSIKA SIKAをやるまではそんなに時間経たないよね?SIKA SIKAはどういう経緯でやる事になったの?

ハヤシック:カズトモ君(※SIKA SIKAのボーカル)の誕生日パーティーみたいなのをやった時に、その場にいたメンバーでバンドやろうかって話になった感じですね。それが19歳の時で。
その時に一応コピーバンドとかもやってたから、やれるかなあと思って「じゃあやります」みたいな。

-SIKA SIKAはやっててどうでしたか?コンセプトとかあったの?

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僕にとってみれば、チアキさん(SIKA SIKAのギター)がやってたHELLO WORKS、もっと言えばその前のCAT SWINGSとかライブ観てたから、「こんなちゃんとバンドやってる人と一緒にやれるんだ」っていうその時にやっと自分も参加できる感はありましたね。
その時にちょうどハックフィンに一番通ってて、多分毎週くらい行ってた時期だったから、やっと自分もそっち側に行けるわ、やったぜ!みたいな。

-SIKA SIKAも結構ハヤシ君がいる時も精力的にライブやってたもんね。

ハヤシック:そうですね、本当に今思えば色んな意味ですごいいい経験でしたね。
まずバンドをやれたっていう事もそうだし、ちゃんとバンドやってる人と一緒にやれたのもそうだし。

-大きいイベントとかも出てたもんね、山形のDO ITとか。

ハヤシック:そういうのも本当にターニングポイントになってますね、自分の中で。
…何だろう、始めた時は参加したい欲だけだったんですよ。

-シーンにいたいみたいな?

ハヤシック:自分も周りの人達と同じようにバンドをやって、まあ名刺を交換するじゃないですけど、「こういうバンドやってます」みたいな。
今もそういう事で悩んでる人っていっぱいいるんだと思うんですけど。

-どういう事?

ハヤシック:俺は何もやってねえ…みたいな。

-まあ関わり方も色々あるもんね。

ハヤシック:まあそんな感じで単純にバンドをやれる事が嬉しかったし、こういうバンドをやりたいとか別に無かったんですよね。本当にただシーンに参加したかっただけだったんで。友達としてみんな好きですし。
でもやっていくうちに、「本当にこれがやりたいのかな?」って気持ちが出てきたっていうのが正直本音ですね。

-それがSIKA SIKA脱退の理由?

ハヤシック:…そうですね、大きい理由はそうかもしれないですね。
あと大きいイベントとか出れたんですけど、そういうのも何で呼ばれてるのかよく分からなかったっていうか、何が評価されているのか自分の中で全然分からなかったっていうか。
で、カズトモ君ともバンドの思想面というか、姿勢で「違うんじゃない?」っていうのも増えてきて、厳しいなと思って辞めましたね。

-なるほどね。

ハヤシック:でも今ではいい思い出だし、それが無ければ今の自分は無いなって本当に思いますね。

-もうSIKA SIKA脱退するときにはKillerpassをやるビジョンはあったの?

ハヤシック:ありましたね。曲でも言ってるんですけど、FEEL LIKE SEVENTEENってバンドに出会ったのが大きかったですね。
SIKA SIKAの音楽性とか嫌いじゃなかったんですけど、自分で作った曲でもないし、ベースも大して弾ける訳じゃないし、いるだけみたいな感じだったんですけど…。

-そんな感じだったんだ(笑)

ハヤシック:いや、よくよく考えるとですよ(笑)
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自分は自分で色んな音楽を掘り下げてて、そんな時にFEEL LIKE SEVENTEENのレコードを聴いて、「俺がやるならこれしか無いんじゃないか」って直感で思ったレコードでしたね。

-所謂ポップパンクだよね。

ハヤシック:ですね。何か自分が捻くれすぎてるって思っちゃうんですけど、今でもそうかもしれないですけど愛知にそういう事をやってる人があまりいなかったっていう。

-少なくともハヤシ君の同世代ではいなかったよね。

ハヤシック:いなかったですね。周りでやってる人もいなかったし、周りはハードコア一色というか、もろ愛知の先輩の影響を受けてハードコアをやってると。
そういう構図みたいなのもちょっと違うんじゃない?っていうか本当にやりたい事をやってるのかな?っていうのもあり、「俺は本当にやりたい事をやるんだ!」っていう感じで始めたっていうのはありますね。
その当時はポップパンクのバンドが何でいないのか分からなかったんですけど、やってくうちにだんだん分かってきて…。

-え、何で?

ハヤシック:いや、単純に人気ねーんだなって(笑)それだけなんだなってやってくうちに分かるんですけど。

-だって全国的にもあんまりいないもんね。

ハヤシック:そうなんですよ、だから単純に人気が無い音楽なんだなって後々気づくんですけど、その時は何でみんなやらないんだ、みたいな。

-そういうハヤシ君の思いがあって始まったバンドなんだね。ポップパンクをやろうっていう。やり始めた時はどうだったの?

ハヤシック:一番最初は昔HUSKING BEEのコピーバンドを一緒にやってた同級生がギターでメンバーが2人だったんですけど、カズキ(※Killerpassのドラム)もそういう音楽が好きって事をmixiを通して知ってて、よくライブで顔を合わせてたから「やってみない?」って誘って始めた感じですね。
全員素人というか、ギターの奴は下の下みたいなギターで、僕はルートしか弾けないし、カズキは叩けんというか「ドラムの映像観てきました!それちょっと真似してみます」みたいな。
で、課題曲としてCLASHのCapital radioのコピーをしようとしたけど、全くできなかったって感じでしたね、最初は。
伊藤君(※Killerpassの前ギターリスト)が入るのは、最初のギターが辞めて、その後に入った人も飛んで、伊藤君とmixiで知り合うっていう。
伊藤君が入って、僕が作ってた曲が出来始めたくらいの時に初ライブですね。4曲くらいできたらライブやろうって。

-それがリフレクトスタジオの企画だよね?

ハヤシック:それもさっきのSIKA SIKAやってた時のカウンターみたいなのもあって、呼ばれるんじゃなくて自分達で企画を始めて1からやろうって事で。

-1回目の企画は無料だったよね。

ハヤシック:無料でしたね。初めての企画でスタジオで無料ならいいんじゃない?って思って。

-Killerpassがリフレクトスタジオを見つけてきたのは本当にすげーでかかったよね。あれがあったから今のリフレクトスタジオもライブとかガンガンやってるんだと思うし(※現在、リフレクトスタジオは当時のゲットー感溢れる場所から一転、新栄と今池に移転し、ライブハウスも運営したりととてつもない規模で営業している)。

ハヤシック:ほんとでかかったですね(笑)ゆうきさん(※リフレクトスタジオのオーナー)僕に金払ってくれないかな…。

-あれからみんなリフレクトスタジオを使うようになったし。

ハヤシック:結構面白かったですね。何かスケジュール見たら知らない人がスタジオライブやってるじゃん、みたいなのが段々増えてきて。

-俺らも使ったしあそこで本当に色々なライブがあったしね。7Days Warrrrrrr(※現在はHUCK FINNで行われている1週間ぶっ続けライブ)の実質1回目もあそこでやったりとか。
面白い場所だったよね。

ハヤシック:あそこはほんと発信地って感じでしたね。

-第1期Killerpassを語るには外せない場所だよね。あとギターが伊藤君時代の思い出とかは?

ハヤシック:思い出…。色々ありますけど単純に楽しかったですね。こういうのがやりたかったのもあるし。

-最初ってスペイン語で歌ってたよね?

ハヤシック:そうですね。SHOCK TREATMENTとか好きだったから真似て。模倣してやってる感じでしたね。

-歌詞は辞書とかで調べるの?

ハヤシック:あぁー、翻訳サイトみたいな感じだった気がしますけどね(笑)
まあ、適当でしたね。

-そういうヨーロッパの語感のポップパンクをやりたいっていう感じだったんだね。

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-伊藤君が抜けちゃうのはいつだったっけ?

ハヤシック:丁度震災があった年なんで…2011年5月に辞めてますね。3年くらいやってましたね。今のギターの健太さん(※現Killerpassのギター)も入って3年くらいなんで同じくらいやってましたね。

-伊藤君脱退の理由とかは?

ハヤシック:単純に仕事ですね。結構バンドに入った時から仕事が不安定で。
最初はエアコンか何かの修理業者をやってて、その後コンビニのバイトを1年くらいやってたんですよね。
結構職が安定してなくて、その後に期間工みたいなのをやってたらそこにACUTEのマーさんがいたり(笑)
マーさん自体は普通に正職員だったんですけど。
その後に駐車場の点検みたいな仕事を始めた時に休みが全く分からないみたいな話になって。
僕もその時今思うとあんまり気も使えなかったから「ライブ出れる?」とかメンバーに聞くじゃないですか?
聞き方とかも強い感じになっちゃってたのかな…って思うんですけど。
まあ「分かんない」みたいに返されて、でもライブに誘われるから返事をしなきゃいけないじゃないですか?
そういうのが続いてて、お互いキツいなって状況になっちゃってそれで伊藤君から辞めるってなって。
…まあでも悪い辞め方では無かったですけどね。バンドも楽しくやってくれてたし、しょうがないって感じですね。

-伊藤君も個性的なキャラだったもんね。

ハヤシック:個性的っていうか…。面白いですよね、影が薄いっていうか(笑)

-薄いかなあ(笑)?あの時はあの時で結構印象的なフレーズも弾いてたし。

ハヤシック:そうですね、今も生かされてるっていうか。まあギターは下手でしたけど(笑)

-めちゃ高いギターだったんでしょ(笑)?

ハヤシック:めちゃくちゃ音悪いのにめちゃくちゃ高いギターっていう(笑)途中でエフェクター踏むなって言いましたもん、ふざけんなって(笑)

-(笑)伊藤君の脱退ライブは今でも覚えてるなー。

ハヤシック:人がいっぱい来てくれて嬉しかったですね。伊藤君の脱退ライブだったからなのかよく分からないですけど(笑)すげー人が来てくれて送り出せたっていうのが本当に嬉しかったですね。

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ハヤシック:当時すげー仲良かったんですよね。雰囲気的にいいかなってのと、伊藤君と同じベクトルの人を入れるのは違うなってのがあって、別に健太さんのギターを見たことがあった訳じゃないんですけど、バンド歴とか見てて楽器の演奏とかちゃんとできる人なんだろうなってイメージがあったし。
伊藤君みたいにキャラ重視っていう人より…

-キャラ重視だったんだ、伊藤君は(笑)

ハヤシック:伊藤君みたいな人を入れるよりはちゃんと音楽を分かって演奏してくれる人がいいなっていうのと雰囲気が合いそうだなっていうその2つですね。
それでやってみたら結構自分の理想通りで。

-当時健太さんがやってたバンドって全部ベースだったけど本当はギターがやりたかったんだよね。

ハヤシック:そうそう。そういう話も聞いてた気がするから。

-それからやっぱりちょっとバンドも変わってきたよね。単純に曲調も広がってきたしさ。ミッドテンポの曲が増えてきたりとか。歌も変わってきたよね。日本語詞になったりとか。

ハヤシック:単純に伊藤君の時代は憧れとか、こういうのをやりたいんだっていうのが先にあった状態だったけど、やっていくうちにそういうのが無くなってきたっていうか。
このメンバーだったら何やっても面白いかなっていう信頼感みたいなのは強いですね。今はどちらかと言えば、どういう曲をやるかっていうよりどういうアイディアがあるかっていう感じで。

-1番でかい変化は歌詞が日本語になった事だと思うんだけどその経緯は?

ハヤシック:それも同じ話なんですけど、最初は模倣してたってのがあって、語感だったり、スペイン語でやっているバンドに憧れていたり、単純に語感を変えたら個性的で面白いかなっていうのもあったし。
でも一方でやっぱり愛知のパンクとか好きだったから、メッセージ性を持っている人とか見て、自分はメッセージを伝えたいみたいなのは今でも無いですけど、自分の思ってる事や考えてる事を話したり歌ったりしたいっていう欲が出てきて。
そういうのはスペイン語で歌ってる時からあったんですけど、それが逆転していって自分に矛盾を感じたっていうところですね。
やっぱりそういう話したい事とかあるのに分からん言葉でやるっていうのも…。
こう言うとアレですけど、色々MCとかで話した後に日本なのに英語の曲をやるバンドとか観て「なんでやねん!」みたいなのを思ってた時期もあったりして、でも自分も全く同じ事をやってるなって気づいた時にもう日本語にしましたね。

-何かさ、やっぱり台湾に行った時にも思ったけど(※KillerpassとTHE ACT WE ACTは2015年のGWに台湾ツアーを行った)、母国語で歌ってる方が断然生々しいしさ、例え何言ってるか分からなくても伝わってくるものがあるもんね。K-POPとかでもそうだけど日本語で歌ってるのより韓国語で歌ってる方がいいなって思うしさ。
別に俺は英語で歌ってる人を否定しないし、逆に日本語じゃ歌えないような事を英語で歌う方がその人の感情が表現できるならそれでもいいんじゃね?とも思うけど。

ハヤシック:正直そこに関しては内面というかある程度その人と話さないと分からないところだなとは思うんですけど。

-まあ音楽をやるスタンスにもよるよね。
さっき林君が言ったように海外の音に近づけたいって思えば外国語の方がスッと落ちるだろうしさ。バンドとしてそういう事をやりたいならそれで正解なんだろうし。

林君みたいに表現したい事が言葉であるなら母国語でやった方が絶対いいんだろうしね。

ハヤシック:まあ日本語で歌う事に関してはそんな感じです。

-あとサウンド的にも結構変わったよね、健太さんが入って。

ハヤシック:幅が広がったというか、ちょうどその時に現行のインディーロックとかに結構衝撃を受けてた時期で、リバーブとかコーラスをかけたり、ビーチポップみたいなやつとか「これを今のバンドの感じで取り入れたら面白いかな」って感じで、ちょうどギターが健太さんに代わったばかりだったからいいかなと思って。

-音響的な事もあるけど曲調も大分変わってきたよね。それも日本語になったからっていうのもあるんだろうなー。

ハヤシック:まあでも単純に参考にしてる音とかがポップパンクとかじゃなくなってきてるっていうのがあると思いますけど。普通にJ-POPのフレーズをパクったり。
どうなんだろうなあ、あんまりその辺は意識してないですね。
結構前に作った曲の反動とかがでかくて、速い曲を作ったから次は遅い曲をやろうとか、遅い曲を作ったから次はノリのいいやつにしようとか。
初期の頃はコンセプトというかこういう風にしたいとかあったんですけど、今は全く無いから。
いかにみんなが活きる曲になるかってとこですね、ドラムなりギターなり。

-なるほど。じゃあアルバムを作る事になった経緯は?

ハヤシック:7インチのレコ発が終わって、色々関わってくれた薮さん(SEVENTEEN AGAIN)と話してて「来年アルバム出した方がいいんじゃない?」って言われて、自分的にはピンと来てなかったんですけど曲も割と出来てきてて、じゃあアルバムに向けて曲をいっぱい作ろうかって感じになってて。
もっと内密に言うと、健太さんがいずれ辞めるのが分かっていると(※時期はまだ決まっていないが実家の家業を継ぐために青森に戻る事が決まっている)。
7インチのレコ発でお客さんがたくさん来てくれたり、反響があったりしてモチベーション的にもアルバム作るなら今しかないのかなって気がして、自分のモチベーションは自分でコントロールできるけどメンバーのモチベーションはコントロールできないから、今のバンドのモチベーションのままアルバム作った方がいいなと思って。
だらだら「いやあアルバム作るか分かんないですね」って言っててもいつ辞めちゃうか分からないし、今バンドがいい状態だと思うから作ろうと思ってた時に安孫子さんに出会うって感じですね。

-それまではどうやって出すかとかまだ何も決めてなかったんだ?

ハヤシック:そうですね、とにかくアルバムに向けて曲を作って出そうっていう感じでしたね。

-安孫子さんの出会いはどんな感じだったの?

ハヤシック:SEVENTEEN AGAINがテープを出して、レコ発を名古屋でやれないか?って頼まれて、まねきねこ(※名古屋のスタジオ)を押さえたんですけど、そのテープのレコーディングに安孫子さんが関わってて、薮さんを通じて安孫子さんが今何をしているかとか話を聞いてて、shelterでSEVENTEEN AGAINのテープのレコ発をやってたんですけど、CAR10のメンバーとかと安孫子さんが一緒に写ってる写真とか上がってて。
そのライブに僕らも誘われてたんですけど出れなくて「安孫子さん生きてるんだな」みたいな風に思ってたら、薮さんから安孫子さんも名古屋に一緒に行くかもしれないって話を聞いて、「本当かな?」って思ってたら本当に来て、自分の家に泊まる事になってびっくりしましたね。
「マジかよ、マジかよ、マジかよ!」って(笑)

-「今日安孫子さんが泊まりに来ます」って俺にメール送ってきたもんね(笑)

ハヤシック:「本当に実在するのか」ってくらいの勢いだったんで(笑)

-それこそ自分の人生の1つのターニングポイントになったようなバンドのメンバーが自分の家に泊まりに来るっていうのもすごいよね。
その時がファーストコンタクト?

ハヤシック:ですね。来たのが夜中だったんですよ、3時とかそれくらいで。車降りてきて「安孫子です」みたいな。
「こんな時間まで何してたの?オナニーしてた?」って言われて。
その時はもうやばかったですね。

-何がやばかったの(笑)?

ハヤシック:「本当に銀杏BOYZの人だ!」みたいな。

-ああ、これは銀杏BOYZのノリだ!みたいなね(笑)

ハヤシック:その名古屋来た時にライブを観てもらった感じですね。

-アルバムをKiliKiliVillaから出す事になった流れは?

ハヤシック:その後で僕のパソコンに「またライブ観に行きます!」みたいなメールが来てて、「うわあ…やばい」って思ってたら、去年のMILKとか出てたDancebeachの結成10周年ライブに安孫子さんがいきなり現れたんですよね。
その時にちょっと話があるって言われて、喫茶店行って「レーベルやる事になったからリリースさせてよ」って言われて、丁度その時に「アルバムを出そうと思ってるんですけど」って事を伝えたら「じゃあ出しましょう」みたいな。去年の7月くらいの話ですね。

-本当に色々タイミングがバッチリだったんだね。

ハヤシック:そうですね。モチベーションも上がったし。

-今の段階(※2015年7月)でアルバムのレコーディングは終わってる訳だけどやってみてどうすか?

ハヤシック:うーん…1番思ったのが日程の調整が大変だなっていうところですね。

-え…まあそうだよね(笑)

ハヤシック:みんな社会人だし、押さえてたスタジオが夜にやれないところだったから日曜日しかやれなくて、日も開いちゃったりして。

-レコーディング自体は順調だった?

ハヤシック:レコーディング自体は順調でしたね。

-でも色々あったもんね。林君の喉の問題とか。

ハヤシック:あー、順調じゃないわ。オケはすぐ録れたけど歌入れだけ難航しましたね。
でも本当に安孫子さんのお陰で楽しかったですね。

-豊田のスタジオでレコーディングだったけど、(安孫子さんは)ほぼ毎回いたもんね。

ハヤシック:すごいですよね。仕事とかでも結構見習うところがありますね。
レコーディング自体はすげー楽しかったです。

-計どれくらいかかったの?

ハヤシック:スタジオに行ったのは6回くらいですね。最初が1月なんで半年くらいかけて。

-ハヤシ君の喉も色々心配されてたけどとりあえずは良かったね。

ハヤシック:まあ、大丈夫じゃないすか。分かんないですけど。

-この辺の事とかも載せた方がドラマチックになるんじゃない?
では、ハヤシ君の喉の事についてお願いします。

ハヤシック:去年からずっと喉の調子が悪くて、咳が止まらなくて治ったつもりでも声を張ると咳が出たりとか、すぐレコーディングでも声が枯れる現象が起こって。
これはまずいと思って病院に何回も行って、最終的に首の周りのCTを撮ったら甲状腺に腫瘍があるというのが発覚して…それが(喉の調子の)原因なのかそうじゃないのか今も分かんないですね…。
まあ、腫瘍自体は良性で身体に害があるって訳では無いんですけど、咳が出たりとかに関係があるかもしれないって感じですね。

-それは治療して治りそうなの?

ハヤシック:治療っていうより治すなら手術して取るしかないって感じですね。「そこまでじゃない」と医者は言ってるし、逆に手術すると甲状腺が傷つくリスクもあるから、今の段階で日常生活に支障が無いなら別に取るほどじゃないってとこですね。

-なるほどね…。この話をレコーディングスタジオで聴いた時も結構みんな深刻に受け止めてたけど、安孫子さんだけは盛り上がってたもんね(笑)

ハヤシック:盛り上がってましたね(笑)でも一番心配してくれましたね。すげー気にかけてくれて。

-ああ、やっぱりケアはちゃんとしてたんだね。だってあの時、林君の腫瘍がガンに転移して死ぬっていう前提で「このアルバムを追悼盤にしよう」って盛り上がってたし(笑)

ハヤシック:「病院行った?」とか「行ったら報告してね」とか一番気にかけてくれましたね。
多分色々な経験をした上で笑いとかに持っていくようにしているんだなっていう。
そういうのは仕事でも役立てていきたいです(笑)

-他に何かレコーディングのエピソードとか無いの?レコーディングスタジオで録音したのは初めてだよね?

ハヤシック:そうですね、「こんなに音がいいんだ」って思いましたね。ラフミックスでこんな音がいいんだなーって。

-今まで逆にテープとかコンピとか7インチとか全部DIYな感じで録ってたじゃん?それは何でだったの?

ハヤシック:特別な理由はそんなに無くてレコーディングスタジオで録ると金がかかりそうだなーとかそんな感じですね。
7インチはミックスとマスタリングをしてくれた藪さんが「こういう風に録った方がいいよ」っていうアドバイスを基に録った感じで、実際やり方によってはそんなに変わらない気もしないでもないのかな?っていう感じでやりました。
仕事とかでも「これ別に俺でもできるんじゃね?」みたいなのとかあるじゃないですか?

-今回はじゃあ何でレコーディングスタジオで録ったの?

ハヤシック:まあ、流れですね(笑)ゲルスタジオは安いし、スタジオが蔵だし面白いんじゃない?みたいな(※アルバムをレコーディングしたゲルスタジオは元々蔵だった場所を改造し、レコーディングスタジオとして運営している)。Half sportsとかもそこでレコーディングしてたんで、話も聞いて。
本当にそういう知識が無いので。

-レコードとか好きだったらさ、このバンドはどこでレコーディングしてるかとか気にしないの?

ハヤシック:あんまり無いですね。「どうやってこれ録ってんの!?」みたいなのはありますけど。

-今回のアルバムは計16曲だっけ?聴きどころとかは?  

ハヤシック:曲数として多いじゃないですか、16曲って。レコーディング中に「アルバムでこういう曲があったらいいな」って作った曲もあるし、飽きないようにはなると思います。今まだミックス中なのでアレですけど。

-そういうのは時間かけてレコーディングするメリットではあるよね。時間をかけながら微調整できるというか、短時間に詰め込んだら曲増やしたりとかそういうのはできないからね。

ハヤシック:この曲を聴いて欲しいみたいな推し曲があるというよりは、流れで飽きないようになっているとは思いますね。
あとは単純に6年やってきた集大成なんで、自分でいい作品になったと思えるようになればいいなっていうだけですね。

-アルバムを作るにあたって意識したところとかはある?

ハヤシック:うーん…とにかくパンクっていう事だけですね。

-パンクバンドのアルバムって事?

ハヤシック:そうですね。レーベルもKiliKiliVillaから出させてもらって、インディーロックとかの流れとかもあると思うんですけど、一番強烈なアルバムにしたいというか、とにかくパンクバンドなんだっていう、飽きないけどインパクトのあるものにしたいというのはありましたね。

-インパクトってどういう面で?

ハヤシック:やっぱり一番はサウンドですね。「何この曲?」みたいな。

-まだ全部聴いた訳じゃないけど、曲の振れ幅広そうだもんね。

ハヤシック:広いと感じてくれればいいなって所ですね。自分的には自分の引き出しから色々詰め込んでアルバムっぽいアルバムにしたつもりなんですけど…。聴いた人によっては全部同じに聴こえるかもしれないですね(笑)

-それは無いと思うよ。歌も大分前に出てるし。

ハヤシック:とりあえず猛烈な作品にしたいです、以上です!
まだ完成してないからそういう作品になりましたとは言えないですけど。

-1stアルバムだしね。アルバムについて他に言っておきたい事は無いですか?

ハヤシック:まだ完成してないんですよねえ…。僕、自分の音源を聴くの苦手なんですよ。今回出来上がった時に家でも聴けるようなものになればいいなと思います。このアルバム聴いてよって言えるものになればいいなって思いますね。

-今は手応えはある?

ハヤシック:いやあ、まだ恥ずかしさはありますね。たまにテンションが上がると「いいな」と思うんですけど。「うわあ…」となる時の方が多いですね。

-まあ、でもミックスとマスタリングで大分変わるからね。
歌詞とかはどう?今のKillerpassで歌詞って結構重要な位置付けだと思うんだけど。

ハヤシック:歌詞ってすごく難しいと思うんですよね。
例えば、書いた歌詞を5年後に見返した時にどうなのかとか、そういうのを考えるとだんだんよく分からなくなってくるんですけど。とにかく歌詞に関しては自分が本当に思った嘘が無い事を歌詞にするっていうだけですね。
それが例えば10年後とかに聴いてちょっと違うなと思ったとしても、記録というか、この時代を生きていて、この時にこういう風に思ったからこういう歌を歌ったという事を残したいという感じですね。世の中に響かせたいとか…そういうのは本当に無いですね。そういう事を思えば思う程嘘くさくなっていくと思うし。
震災があったりして、自分の歌詞とか気持ち的にも社会にとか、こういう時代だからとか、実際にアルバムを聴いてもらってそういうのがあるんだろうなと感じる事もあると思うんですけど…今の段階で嘘を言っていないという事だけは言えるので。
本当に歌詞は難しいというか、自分自身パンクの歌詞に救われた面と失望させられた面とか色々あったりするから…。失望というか、例えば○○反対とか歌ってる人を観て、何でこういう事をこの人が歌っているのか、っていうのがよく分からなかった事があったり、「それ本当に心の底から思ってるのかな?」みたいなのを感じてしまった事もあったりしたから。ポリティカルに突出した人達を観たときとかも「本当にそう思ってるのかな?」と疑ってしまったり。そういうのが別に悪いとかいう話じゃないんですけど、自分が表現する時は自分自身に嘘だけは無いようにしたいですね。じゃないとライブとかも堂々とやれないし。

-なるほどね。他にアルバムについて何かある?

ハヤシック:そうですね、ドラムが上手くなったなーって(笑)自分の音源を聴いたりするのはあんまり好きじゃ無いですけど、単純にこのメンバーでやれて面白いなっていうのはアルバム作ったりしながら実感しましたね。僕なんか健太さんが高校の文化祭か何かで使ってたベースをずっと借りてやってるのに、かたや、物凄い高いギターを買ってる人もいれば、ドラムは全く素人だったのにいつの間にかSKIZOPHRENIAのサポートドラムもやってるし(笑)面白いメンバーとやれてるなって思いますね。

-じゃあそろそろインタビューも終盤ですけど、今までバンドやってて印象に残ってる事とか嬉しかった事とかあったら。

ハヤシック:一番最初にリフレクトスタジオでやったライブはやっぱり嬉しかったですね。
場所もあんなところで知らない人の前でやって…決意表明というか。演奏とか全く覚えてないんですけど。

-すごかったよ(笑)

ハヤシック:とにかく楽しかったですね。「うわー、バンドやってるわー!」みたいな。あとは7インチのレコ発のハックはすごい印象深いですねえ。
こんな事があるんだなっていうか。それこそSIKA SIKA時代の話じゃないけどそういうのを全部払拭できたっていうか、勿論色んな人に支えられてなんですけど、自分がやってきた事を形にできて、レコードを出して、色んな仲間とか友達とか知らない人とかが観に来てくれたりした事が本当に嬉しかったですね。
自分がやってきた事が間違ってなかったんだなって日でした。
アルバムを出したらもっと違う景色が見れるといいなって思いながら、そんな甘いもんじゃないと思いますけどいい物をつくれるように今は頑張ってますね。

-じゃあ最後の締めに何かあれば。

ハヤシック:アルバム聴いてみてください。自分が墓場まで持って行ければいいかな。
でもレーベルには迷惑をかけたくないので赤字だけは出さないようにしたいです。以上です!




おまけ
ハヤシックのAll time favorite レコード3枚

●CLASH/GIVE'EM ENOUGH ROPE
アルバム1曲目から影響モロ出しですが笑
この世で最もかっこいいバンド、クラッシュといったらこれが(THE COST OF LIVING E.P.も捨てがたい…)思い入れも込みで個人的ベストですね。
語弊があるかもですが、全てのアルバムの中で一番セルアウト感があって好きですね笑
このステレオタイプにハマりかけつつもそこと戦っている葛藤感とのせめぎ合いが、とてもポップに鳴らされていて熱くなります。
「でもお前が家を買ったって聞いた時の気持ちは忘れやしないけどね」
STAY FREEの一節…来年30の自分にズドンとのしかかります。。
セーフヨーロピアンホームからオールザヤングパンクスまで、歌詞読んでるだけで夜通し焼酎喰らえますね。
酒焼けしたらジョーみたいになれるかなあ、なんて物思いにふけっちゃったりしてな!!本当は飲んでるのはライフガードだけどな!!
あと邦題が「動乱」ってズドン!!と帯に書かれてたインパクトは今見ても色褪せないですね。レコードってかっこいいなあと思ったきっかけの一つです。
余談ですが某ケンヨコヤマ氏が10代の頃メン募をかけていた時に応募でかかってきた電話での一コマで、
メン募「クラッシュとかにこだわりないよね?」
横「そうっすねえ、無いっすねえ」
メン募「それじゃあ俺、やれないんだよね」
横「…」
という事があったらしいのだが、メン募くん。今ならその気持ち、分かるよ。
クラッシュに思い入れのないやつとバンドなんか、出来ねえええ!!(キラーパスの他2人は多分無いすね…)


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DR.SNUFKIN「月夜の花」と並ぶ、豊橋での青春を彩って(くすませて?)くれた思い入れの1枚!
高校生の時に、豊橋駅前にあったレコード屋「ハートビート」でドキドキしながら手に取った思い出は忘れませんね。
トゲトゲの人がいっぱいいるライブにも超びびりながら行ったな…でもすごくワクワクしてた。
パンクやハードコアの魅力の1つにその土地その土地の「ローカリズム」みたいなのが根付いているのがあると思っているんですが、住んでる人には失礼かもですが周りに田んぼしかない様な田舎町で育った僕としてはちゃんとその街でシーンみたいなものを作って活動している人がいるというだけでとてもかっこいいなと思ってました。
それこそ岡崎や豊田の バンドってすごいバンド多いよなあって隣の芝生を覗くような感覚で傍観してたんですが、それを打ち砕く様に決定打としてこの街を打ち出したハードコアのVAが出るんですよ。
もう嬉しくなっちゃってまったく関係ない僕が「豊橋どやばいだら?!」と三河弁モロ出しで一人DOLLに向かって勝利宣言したりましたよ。
内容はもう、ザ・ジャパコア!!純度100パーセント。
これを聴いてたからか、今個人的どハマり中のジャパコアって本当にソウルミュージック的に好きなんですよね。10代に体感した音楽は永遠!
僕のジャパコアの入り口は、GAUZEやLIP CREAMでは無く、この豊橋シティーハードコアや!ここに高らかに宣言します!!
中でもOUTSIDERの3曲はいつ聴いても痺れまくり。(ピースフルなライブも最高!もちろん今も現役!)
アンセム的キラーチューン、BRAIN JACKもアルバムよりこっちのバージョンの方が疾走度高く唄もフックが効いててダントツ好みです。
で、ここで引っかかるのが、これ2なんですよね。
つまり1が存在するんです…
調べ上げた結果、テープで1が出てまして、OUTSIDERの前身バンドなんかが入ってるみたいなんです。
wombelsの75枚限定アルバムを手に入れた今、わたくしのwant list第一位はこのVAの1です。
誰か、情報求む…


●SHOCK TREATMENT/S.T
スーパー泣きのドリームポップパンクアンセム、Another summer収録の3rdが本当は一番好きなんですが…サインとレア盤自慢の為こちらの選出となりました、あしからず。少年野球とかでも息子が選手だったらちょい実力はいまいちでも、無理矢理レギュラーにしますやん。世の中そんなんまかり通ってちゃいかんでほんま。
すみません、以後気を付けます…
なんとこちら、NO TOMORROWの記念すべき001番!!(しかし000番がオムニバスで存在する)更にロゴが旧ロゴやで!どうや!!涎モンやろ!!おん??
しかしDiscogsってのは便利で、今見たら余裕でこれ売ってますね…1万で買った1st7インチも全然安くなってます。。
まあそうやって時代は変わっていくんでしょうからそんなもんなんでしょう。。だけどね、どんだけ時代が移り変わっても、あの時必死に探したレア7インチとの思い出は、僕の中から消えないですよ。
そして今も続いてますから。
今は、ジャパコアや!!男泣きや!!レコードディガー・モアザンファイト!!!
まるで僕を表してるかの様に話しが滅茶苦茶ブレましたが…
1曲目ZONA NEGATIVAのイントロが鳴った瞬間、脳天直下型アルゼンチンバックブリーカーをブチ込まれたかの様な衝撃!!
もうこの1曲の為に大枚はたく価値ありますよ。
目を閉じながら聴くと奇跡の来日&共演(自慢)を果たしたあの2013年の熱狂が思いだされ、僕の住んでるアパート、サンガーデンムゲンダイのオーナーに対し「文字数が多くて書類とか書くときにめんどくさいんだよ!!」とひっそり心に秘めていた想いを解放せざるを得ない位、発狂する心を抑えられない!
SHOCK TREATMENTは3枚どのアルバムとってももちろん多少の変化はあるんですが、
疾走感溢れるかつタイトな演奏と哀愁&泣きのハードロッキンなギター+母国語(英語の曲もなんか母国語っぽく聴こえるんですよね。日本人のメロディーセンスに近い感じがします)の超グッドメロディー=神。
この図式を崩さず進んでいって全て名盤を残した偉大なバンドだと思います。自分達の武器を分かっているというか。
2ndで決定的一枚を作って、3rdで集大成、私、ちょっぴり大人になりました的メロ重視の円熟アルバムで最後を迎える…なんてドラマティックじゃあないでしょうか。
でちなみにボックスセットなんかも今出てるので、どの音源も比較的すぐ手に入ると思うので是非です。
ただ、こっからのポップパンク泥沼はすごいですよ…お気をつけて!

以上3枚オールタイムフェイバリットでした。
急に言われたのと酔っぱらってたので何でこの3枚にしたかは曖昧ですが、確実に思い入れの深いレコード,CDです。
次聞かれたらまた違う感じになると思いますが、どんどん更新出来る様に今日も昼飯抜いてディグります!


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